互換性の確認
どのプログラムが Windows Vista と互換性があるのかを調べる
著者 : John Swenson
新しいバージョンの Windows がリリースされるたびに、一部のユーザーは、愛用しているプログラムがこの新しいバージョンで問題なく実行できるのかという懸念を抱きます。このことは、仕事に不可欠なソフトウェアを使用しているビジネス ユーザーだけでなく、筆者のような一般的なホーム ユーザーにも当てはまります。家庭または職場でどうしても必要なプログラムが 1 つでも Windows Vista で正常に実行できないと困ることになるからです。
しかし心配は要りません。お使いのプログラムを Windows Vista で実行できるかどうかを簡単に確認できます。ここではその方法を紹介します。主な確認方法は 2 つあります。新たに開設された "互換性情報" の Web サイトを参照する方法と、Windows Vista Upgrade Advisor をダウンロードしてインストールする方法です。正常に実行できないプログラムがある場合は、Windows Vista に付属している互換性ツールを使用して、現在でも必要な古いプログラムを含むほぼすべてのプログラムを強制的に実行できます。
ロゴの意味
任意のプログラムの互換性を確認する最も簡単な方法として、Microsoft Windows Vista アプリケーション対応状況の Web サイトを参照してください。この Web サイトでは、"Certified for Windows Vista" ロゴまたは "Works with Windows Vista" ロゴを取得したすべてのプログラムのリストが掲載されています。これらのロゴは、そのプログラムを Windows Vista で実行できることを保証します。
新しいプログラムを購入する際は、"Certified for Windows Vista" ロゴまたは "Works with Windows Vista" ロゴが表記されていることを確認してください
プログラムが Windows Vista ロゴを取得することは具体的には何を意味するのでしょうか。"Certified" ロゴを取得したプログラムは、Windows Vista で正常に実行できるという最大限の保証が得られます。これらのプログラムのほとんどは、Windows Vista の新機能に対応しています。
マイクロソフトによると、"Certified" ロゴを取得したプログラムは、Windows Vista を実行しているコンピュータ上の厳格なテスト プログラムに合格しています。合格するためには、信頼性、セキュリティ、Windows Vista および将来のオペレーティング システムとの互換性、およびインストールと削除という 4 つの中核要件を満たす必要があります。
"Works with" ロゴを取得したプログラムも正常に実行されますが、これらのプログラムは、"Certified" ロゴ取得プログラムとは異なり、幅広い互換性テストを受けておらずロゴ プログラム テスト環境で検証されていません。"Certified" ロゴよりも一般的な "Works with" ロゴを取得するには、ソフトウェア ベンダは、自社のプログラムをテストしてロゴの取得要件が満たされていることを確認してから、マイクロソフトにロゴを申請する必要があります。
また、ハードウェア製品にも Windows Vista ロゴがありますが、混同しないでください。コンピュータからデジタル カメラやワイヤレス ルーターに至るすべてのハードウェア製品も、"Certified" ロゴおよび "Works with" ロゴの対象となります。詳細については、Windows Vista ハードウェア互換性リストの Web サイトを参照してください。
プログラムの対応状況
アプリケーション対応状況の Web サイトでは、ベンダ名またはプログラム名に基づいてプログラムを検索できます。各プログラムについて、互換性状況やバージョン番号などの情報を参照できます。
この Web サイトでは、互換性テストを受けたプログラムだけでなく、Windows Vista に対応している "Ready!" プログラムも掲載されています(感嘆符は、これらのプログラムが Windows Vista に完全に対応していることを強調しています)。これらの "Ready" プログラムはロゴ プログラム テストを受けていませんが、それぞれのベンダによって Windows Vista と互換性があることが報告されています。各ベンダの報告を信頼する必要がありますが、個人的には、自社のソフトウェアが Windows Vista と互換性がないのにあると偽って報告するベンダをあまり知りません。
さらに、この Web サイトの Community セクションでは、プログラムが Windows Vista でどのように動作するのかに関する情報やヒントをメンバ間で共有できます。現時点ではまだ情報は多くありませんが、お使いのプログラムが他の場所に掲載されていない場合はこのセクションを参照してください。
掲載されていないプログラムを試してみる
過去に開発された何千もの Windows 互換プログラムのうち、Windows Vista アプリケーション対応状況 Web サイトに掲載されていないものについてはどうでしょうか。マイクロソフトのプログラマが Windows Vista を構想する遙か前から、Windows 互換プログラムは開発されてきました。以前のプログラムを Windows Vista で実行できるかどうか確認するにはどうすればいいでしょうか。
まずはベンダに確認します。ベンダの Web サイトで調べるか、ベンダに問い合わせてください。Windows Vista にアップグレード済みであり、古いプログラムを所有している場合は、そのプログラムをインストールしてみてください。Windows Vista との互換性が明示されていないプログラムでも、多くの場合は実行できます。Windows Vista ロゴ プログラムを通じてまだ認定されていないプログラムや、現在申請中のプログラムもあります。Windows Vista で正常に実行できるにもかかわらず、ベンダがロゴ テストの対象としてプログラムを申請していなかったり、"Ready" プログラムとしてあえて報告していなかったりする場合がよくあります。
たとえば筆者は、Adobe から Windows Vista と完全な互換性があるマイナー アップグレード版 (バージョン 8.1) がリリースされる前から、Windows Vista でまったく問題なく Adobe Acrobat Reader 8.0 を使用していました。このバージョンがもう少し早くリリースされていたに越したことはありませんが、それまで待つ必要はありませんでした。Acrobat Reader 8.0 を使用して、Windows Vista で PDF ファイルを問題なく表示できました。
プログラムによっては、Windows Vista にインストールすることすらできない場合もあります。このような場合は、ベンダに問い合わせる前にまず管理者のアクセス許可を使用してインストールしてみてください。このためには、インストール ファイルを右クリックして [管理者として実行] をクリックします。
Upgrade Advisor
Windows XP または Windows Vista を実行している場合は、PC にインストール済みのプログラムが Windows Vista と互換性があるかどうかを確認する簡単な方法があります。それぞれのプログラムをアプリケーション対応状況 Web サイトで検索する代わりに、マイクロソフトの Web サイトから Windows Vista Upgrade Advisor をダウンロードしてインストールすることで互換性を確認できます。
このプログラムは、コンピュータ内をスキャンして、Windows Vista で実行できない可能性のあるインストール済みプログラムを検知すると共に、Windows Vista ロゴを取得済みのプログラムを通知します。
Windows Vista Upgrade Advisor は PC 内をスキャンして、Windows Vista ロゴを取得済みのプログラムを通知します
Upgrade Advisor は、Windows Vista にまだアップグレードしておらず Windows XP を実行している場合には、発生する可能性のあるハードウェア問題も検知します (これにはアップグレードまたは交換する必要のあるハードウェアも含まれます)。
OS と結び付きの強いプログラム
Windows XP 向けに設計されたプログラムのほとんどは、Windows Vista で正常に実行できますが、主な例外としていわゆる "ユーティリティ" プログラムが挙げられます。これに該当するのは、ウイルス対策ソフトウェアやファイアウォール プログラムなど、オペレーティング システムと密接に結び付いているプログラムです。このようなプログラムは特定バージョンの Windows と緊密に統合されていることが多いため、オペレーティング システムが更新された場合は、これらのプログラムも更新される必要があります。
特にウイルス対策プログラムとファイアウォール プログラムは、Windows Vista のユーザー アカウント制御 (UAC) などの新しい拡張セキュリティ機能に対応している必要があります。UAC などのセキュリティ機能は Windows のコア レベルで機能し、Windows XP 以降に大幅に変更されたため、一部のプログラムでは互換性の問題が生じました。
アップデート版の取得
Windows Vista のリリース以降、多くのソフトウェア ベンダは、Windows Vista との互換性を向上させるために自社プログラムの新バージョンやマイナー アップデート版をリリースしました。正常に実行できないプログラムがある場合は、最新バージョンを使用していることを確認してください。
多くのプログラムではアップデート版が無償で提供されていますが、プログラムによってはまったく新しいバージョンの購入が必要な場合もあります。ほとんどの場合、新しいソフトウェアは古いソフトウェアより機能が向上しているため、アップグレードすることで、通常は Windows Vista との互換性以上の利点が得られます。
たとえば Adobe は、新しい最上位版 Photoshop CS3 プログラムを Windows Vista のリリース直後にリリースする予定だったため、このメジャー リリースを Windows Vista 向けに設計することを決定しました。その一方で Adobe は、Photoshop CS および CS2 という 2 つの旧バージョンについては、Windows Vista との互換性を向上させるためのアップデート版を作成しませんでした。
筆者はデジタル写真に関心を持っており、Photoshop を愛用しています。Photoshop CS2 にはアップグレードせずに旧バージョンの Photoshop CS を使用していましたが、Photoshop CS3 が Windows Vista 向けに設計されるという発表を受けて、この新しいバージョンにアップグレードしました。
最後の手段
最後になりましたが重要なこととして、Windows Vista では、旧バージョンの Windows 向けに作成されたプログラムを実行するための方法が用意されています。Windows Vista で正常に実行できない古いプログラム (前述のシステム プログラムを除く) がある場合は、プログラム互換性ウィザードを使用してそのプログラムの互換性設定を変更できます。 [プログラム互換性ウィザード] を開くには、[スタート] ボタン
をクリックし、[コントロール パネル]、[プログラム]、[古いプログラムをこのバージョンの Windows で使用] の順にクリックします。
Windows Vista で正常に実行できない古いプログラムがある場合は、プログラム互換性ウィザードを使用して擬似的に旧バージョンの Windows でそのプログラムを実行してみます
このウィザードを使用すると、Windows 95 以降の任意の旧バージョンの Windows と互換性のある設定を使用してプログラムを実行できます。たとえば、プログラムを実行する画面の色数や解像度などの詳細な互換性設定を指定できます。
[互換性] タブで、プログラムの互換性設定を手動で変更することもできます。このためには、目的のプログラムのアイコンを右クリックして、[プロパティ]、[互換性] タブの順にクリックします。
[互換性] タブはこれらの設定を最もすばやく変更できる方法ですが、プログラム互換性ウィザードよりも上級のユーザーを対象としています。詳細については、「このバージョンの Windows で古いプログラムを実行する方法」を参照してください。
Windows Vista で正常に実行できないプログラムの互換性設定を手動で変更できます
まとめ
これまで述べたように、プログラムの互換性が不明な場合は次の方法で確認してください。
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アプリケーション対応状況 Web サイトを参照します。実行しようとしているプログラムがここに掲載されているか確認します。
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Windows Vista Upgrade Advisor を使用します。このプログラムをダウンロードして実行し、Windows XP または Windows Vista にインストール済みのプログラムの互換性状況を確認します。
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ベンダに問い合わせます。実行しようとしているプログラムの新バージョンまたはアップデート版がリリースされていないか確認します。これらの新バージョンやアップデート版が Windows Vista をサポートしているかたずねます。
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プログラムを Windows Vista で実行できるか確認します。互換性状況に関する情報がまったくない場合でも、とりあえず実行してみてください。そのプログラムをインストールまたは実行できない場合は、Windows Vista の互換性ツールを試してみます。
著者について
John Swenson は、Microsoft の Windows チームのライターです。Microsoft での 9 年間で、彼は、MSDN に掲載する開発者向けニュースの収集や Microsoft を取りまく技術リーダーのインタビューなど、あらゆることを手がけてきました。Microsoft に入る前は、新聞や業界誌のビジネス分野および技術分野のリポーターでした。
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