異なるバージョンの Windows を実行している自宅用コンピューターのネットワーク



ホーム ネットワークをセットアップしたことがある場合、Windows XP を実行しているコンピュータと Windows Vista を実行しているコンピュータが混在するネットワークのセットアップは、慣れ親しんだ方法とよく似ていますが、いくつかの重要な相違点があることがわかります。相違点を理解することは、一般的な落とし穴を避けるために役立ちます。Windows Vista を実行しているコンピュータと以前のバージョンの Windows を実行しているコンピュータを組み合わせて、初めてネットワークをセットアップする場合にも、この情報は役立ちます。

また、この記事では、ネットワーク上でファイルとプリンタの共有をセットアップするために必要な設定についても説明しています。

Windows XP から何が変更されましたか。

Windows XP と Windows Vista 間のネットワーク関連の主な相違点は、次のとおりです。

機能 Windows XP Windows Vista
機能

既定のワークグループ名

Windows XP

Windows XP Home Edition では MSHOME、その他すべてのバージョンでは WORKGROUP

Windows Vista

WORKGROUP

機能

共有フォルダ名

Windows XP

共有ドキュメント

Windows Vista

パブリック

機能

簡易ファイルの共有

Windows XP

既定で許可

Windows Vista

既定で許可されていない — パブリック フォルダ (共有されている場合) を含む、共有フォルダへのアクセスにはユーザー名とパスワードが必要

機能

ネットワーク上のコンピュータの検出およびアクセス

Windows XP

同じワークグループ内のコンピュータのみを検出およびアクセス

Windows Vista

実行しているオペレーティング システムまたは属するワークグループにかかわらず、ネットワーク上のすべてのコンピュータを検出およびアクセス

機能

設定および基本設定の変更場所

Windows XP

マイ ネットワーク

Windows Vista

ネットワーク フォルダ

機能

ネットワーク制御

Windows XP

オペレーティング システム全体のさまざまな場所

Windows Vista

主にネットワークと共有センター

ですが、気を落とさないでください。すべてのコンピュータを Windows Vista にアップグレードする準備ができていなくても、これらの相違点を解決してネットワークをスムーズに実行できます。上記の相違点に対処し、これらを処理する方法について説明します。また、変更が必要な設定の場所も説明します。

物理ネットワーク自体は既にセットアップ済みであると仮定しましょう。セットアップ済みでない場合は、次の 2 つのトピックが役立ちます。

すべてのコンピュータが同じワークグループに属していることを確認する

ネットワークがセットアップされたら、次の手順は、すべてのコンピュータが互いに "認識" できるようにネットワークを調整することです。これは、ファイルやプリンタを共有する場合に必要となります。

ネットワーク上のすべてのコンピュータに対して、同じワークグループ名を使用することが重要です。これにより、異なるバージョンの Windows を実行しているコンピュータの相互検出およびアクセスが可能になります。既定のワークグループ名は、すべてのバージョンの Windows で同じではないことを覚えておいてください。

Windows XP を実行しているコンピュータ上でワークグループ名を確認または変更するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[マイ コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [システムのプロパティ] で、[コンピュータ名] タブをクリックして、ワークグループ名を確認します。名前を変更するには、[変更] をクリックし、[コンピュータ名] に新しい名前を入力して、[OK] をクリックします。

Windows Vista を実行しているコンピュータ上でワークグループ名を確認するには

  1. [システム] を開くには、[スタート] ボタン [スタート] ボタンの画像 をクリックし、[コントロール パネル]、[システムとメンテナンス]、[システム] の順にクリックします。

  2. ワークグループ名は、[コンピュータ名、ドメインおよびワークグループの設定] の下に表示されます。

Windows Vista を実行しているコンピュータ上でワークグループ名を変更するには

  1. [システム] を開くには、[スタート] ボタン [スタート] ボタンの画像 をクリックし、[コントロール パネル]、[システムとメンテナンス]、[システム] の順にクリックします。

  2. [コンピュータ名、ドメインおよびワークグループの設定] で [設定の変更] をクリックします。

  3. [システムのプロパティ] の [コンピュータ名] タブで、[変更] をクリックします。

  4. [コンピュータ名/ドメイン名の変更] で、[ワークグループ] に使用するワークグループの名前を入力して、[OK] をクリックします。コンピュータを再起動するように求めるメッセージが表示されます。

[システム] ウィンドウの画像
ワークグループ名がシステム ウィンドウに表示されます。

ネットワークの場所の種類を [プライベート] に変更する

次に、Windows Vista を実行しているすべてのコンピュータでネットワークの場所を確認します。ネットワークの場所の種類は、Windows Vista で、コンピュータが接続されているネットワークの種類の基づいて、セキュリティやその他の設定を自動的に調整できるようにする設定です。詳細については、「ネットワーク上の場所を選択する」を参照してください。

ネットワークの場所には、次の 3 種類があります。

  • パブリック。 コンピュータは、公共で使用できるネットワークに接続されています。パブリック ネットワークの種類の例として、空港、図書館、喫茶店などにある公共インターネット アクセス ネットワークがあります (この場所の種類は、"公共の場所" のネットワークの種類に対応します)。

  • プライベート。 コンピュータは、インターネットからある程度保護された (たとえば、ルーターやファイアウォール) 、既知のコンピュータまたは信頼されたコンピュータを含むネットワークに接続されています。ほとんどのホーム ネットワークがこのカテゴリに分類されます (この場所の種類は、"自宅" または "職場" のネットワークの種類に対応します)。

  • ドメイン。 コンピュータは、Active Directory ドメイン コントローラを含むネットワークに接続されています。ドメイン ネットワークの種類の例として、職場のネットワークがあります。

ホーム ネットワークでは、ネットワークの場所の種類が [プライベート] に設定されていることを確認します。確認する方法は次のとおりです。

  • [ネットワーク センター] を開くには、[スタート] ボタン [スタート] ボタンの画像 をクリックし、[コントロール パネル]、[ネットワークとインターネット]、[ネットワーク センター] の順にクリックします。

ネットワークの場その種類が、ネットワーク名の横のかっこ内に表示されます。

ネットワークと共有センターの図
[ネットワークと共有センター] に表示されたネットワークの場所の種類

ネットワークの種類が [パブリック] の場合、[プライベート] に変更する方法は次のとおりです。

  1. ネットワーク名と場所の種類の右側で、[カスタマイズ] をクリックします。

  2. [ネットワークの場所の設定] の [場所の種類] の横で、[プライベート]、[次へ]、[閉じる] の順にクリックします。

警告

  • ホーム ネットワークなどの既知または信頼されたネットワークである場合にのみ、ネットワークを [プライベート] に変更してください。公共の場所のネットワークを [プライベート] に変更することには、セキュリティ上のリスクがあります。

ファイルとプリンタの共有を許可するためにファイアウォールのポートを開く

Windows ファイアウォールを使用している場合は、ネットワーク探索を有効にすると、Windows ファイアウォールでファイルとプリンタの共有のために正しいポートが自動的に開かれるため、このセクションは省略できます。その他のファイアウォールを使用している場合は、コンピュータが共有するファイルまたはプリンタがある他のコンピュータまたはデバイスを検出できるように、これらのポートを自分で開く必要があります。

Windows Vista を実行している他のコンピュータを検出するには、次のポートを開きます。

  • UDP 3702

  • TCP 5357

  • TCP 5358

以前のバージョンの Windows を実行している他のコンピュータを検出したり、任意のバージョンの Windows 上でファイルとプリンタの共有を使用したりするには、次のポートを開きます。

  • UDP 137

  • UDP 138

  • TCP 139

ネットワーク デバイスを検出するには、次のポートを開きます。

  • UDP 1900

  • TCP 2869

ファイルとプリンタの共有の追加のオプションを有効にする

ネットワークの場所の種類を [プライベート] に変更することによって、[ネットワークと共有センター] の [共有と探索] セクションでネットワーク探索が自動的に有効になります (ネットワーク探索の詳細については、「ネットワーク探索とは」を参照してください。次の共有と探索オプションも有効にする必要があります。

  • ファイル共有

  • パブリック フォルダ共有

  • プリンタ共有

これらのオプションを有効にすると、コンピュータで次のことが可能になります。

  • ホーム ネットワーク上の他のコンピュータおよびデバイスを検出し、他のコンピュータからも検出されます。

  • フォルダを共有します。

  • パブリック フォルダを共有します。

  • プリンタを共有します。

  • パスワードで保護された共有は、後で説明する特別なオプションです。

ファイル共有、パブリック フォルダ共有、およびプリンタ共有を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. [ネットワーク センター] を開くには、[スタート] ボタン [スタート] ボタンの画像 をクリックし、[コントロール パネル]、[ネットワークとインターネット]、[ネットワーク センター] の順にクリックします。

  2. [共有と探索] の下で、[ファイル共有] の横にある矢印ボタン 矢印ボタンの画像 をクリックしてセクションを展開し、[ファイル共有を有効にする] をクリックして、[適用] をクリックします。 管理者のアクセス許可が必要です 管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は、パスワードを入力するか、確認情報を提供します。
  3. [パブリック フォルダ共有] の横にある矢印ボタン 矢印ボタンの画像 をクリックしてセクションを展開し、次のいずれかの操作を行います。
    • パブリック フォルダを共有して、ネットワーク上の他のコンピュータのユーザーがパブリック フォルダ内のファイルを開くことはできても、ファイルを作成または変更することはできないようにするには、[共有を有効にして、ネットワーク アクセスがある場合はファイルを開くことができるようにする] をクリックして、[適用] をクリックします。 管理者のアクセス許可が必要です 管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は、パスワードを入力するか、確認情報を提供します。これは、既定の設定です。

    • パブリック フォルダを共有して、ネットワーク上の他のコンピュータのユーザーがパブリック フォルダ内のファイルを開くことができ、ファイルの作成または変更も行えるようにするには、[共有を有効にして、ネットワーク アクセスがある場合はファイルを開く、変更する、作成することができるようにする] をクリックして、[適用] をクリックします。 管理者のアクセス許可が必要です 管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は、パスワードを入力するか、確認情報を提供します。

  4. [プリンタ共有] の横にある矢印ボタン 矢印ボタンの画像 をクリックしてセクションを展開し、[プリンタ共有を有効にする] をクリックして、[適用] をクリックします。 管理者のアクセス許可が必要です 管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は、パスワードを入力するか、確認情報を提供します。

パスワードで保護された共有の使用を検討する

パスワードで保護された共有が有効になっている場合、ネットワーク上の他のコンピュータを使用しているユーザーがパブリック フォルダを含む共有フォルダにアクセスするには、フォルダがあるコンピュータのユーザー アカウントに対応するユーザー名またはパスワードが必要となります (そのため、パスワードで保護された共有を使用する場合は、すべてのコンピュータに一致するユーザー アカウントが必要です)。

パスワードで保護された共有を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. [ネットワーク センター] を開くには、[スタート] ボタン [スタート] ボタンの画像 をクリックし、[コントロール パネル]、[ネットワークとインターネット]、[ネットワーク センター] の順にクリックします。

  2. [共有と探索] の下で、[パスワード保護共有] の横にある矢印ボタン 矢印ボタンの画像 をクリックしてセクションを展開し、[パスワード保護の共有を有効にする] をクリックして、[適用] をクリックします。 管理者のアクセス許可が必要です 管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は、パスワードを入力するか、確認情報を提供します。

パスワードで保護された共有を無効にすることは、Windows XP で使用される簡易ファイル共有に相当します。

ネットワーク マップの使用

ネットワークと共有センターのネットワーク マップは、ネットワーク上のコンピュータとデバイスをグラフィック表示して、それらがどのように接続されているか、および問題のある領域を示します。これは、トラブルシューティングに役立ちます。Windows XP を実行しているコンピュータを検出してネットワーク マップに表示するには、そのコンピュータに Link-Layer Topology Discovery (LLTD) プロトコルをインストールしなければならない場合があります。詳細については、Microsoft Web サイトで、Windows XP を実行しているコンピュータがネットワーク マップで表示されないことに関するページ (英語ページの可能性があります) を参照してください。

LLTD プロトコルがインストールされていても、Windows XP を実行しているコンピュータがネットワーク マップに表示されない場合は、ファイアウォールの設定が Windows による検出を妨げている可能性があります。ファイアウォールの設定をチェックして、ファイルとプリンタの共有が有効になっていることを確認してください。その方法については、Windows ファイアウォールを使用している場合は、「ファイルとプリンタの共有を有効にする」を参照してください (トピックの最後にスクロールします)。その他のファイアウォールを使用している場合は、ファイアウォールに付属の説明書を確認してください。詳細については、「ネットワーク マップに表示されないコンピュータに関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。