かつては、写真の現像 (プリント) には、専門的な訓練はもちろんのこと、暗室や本格的な写真現像室が必要でした。しかし、過去 10 年間にデジタル カメラとコンピューターが写真の世界に革命をもたらしました。だれでも家庭で写真をプリントできるようになったのです。ここでは、Windows のツールを使用して、デジタル画像を表示、整理、およびプリントする方法について学習します。

カメラからコンピューターへの画像の取り込み

ほとんどのデジタル カメラは、コンパクトフラッシュ メモリ カードやセキュア デジタル (SD) カードに画像やビデオを保存します。画像を表示、整理、プリントする準備ができたら、コンピューターに画像をインポートする必要があります。インポート後にメモリ カード上の画像を消去すれば、新しい画像を撮影できるようになります。

画像をインポートするには、主に 2 つの方法があります。

  • カメラに直接接続する。 ユニバーサル シリアル バス (USB) ケーブルを使用すると、カメラをコンピューターに直接接続して画像をインポートできます。この方法では、カメラの電源をオンにする必要があるため、画像のインポートによってバッテリの電力が消費されます。画像を定期的にインポートする場合は、ケーブルを手元に置いておく必要もあります。

    USB ケーブルの図
    USB ケーブル
  • メモリ カード リーダーを使用する。画像をインポートする最も速い方法は、メモリ カード リーダーを使用する方法です。カメラからメモリ カードを取り出し、カード リーダーに挿入して、カード リーダーをコンピューターの USB ポートに接続します。多くのコンピューターがカード リーダーを内蔵しており、コンピューターに直接メモリ カードを挿入できます。

    メモリ カード リーダーの図
    メモリ カード リーダー

どちらの方法を選択しても、コンピューターに接続するだけで、Windows ではカメラやカード リーダーが自動的に認識されます。その後、次の操作を行います。

  1. [自動再生] ダイアログ ボックスで、[Windows を使用した画像とビデオの読み込み] をクリックします。メモリ カード上の画像 (およびビデオ ファイル) が Windows によって自動的に検出されます。

    [自動再生] ダイアログ ボックスの画像
    このダイアログ ボックスは、カメラをコンピューターに接続したときや、メモリ カードをカード リーダーに差し込んだときに表示されます。
  2. 画像が検出された後、インポートしようとしている画像のタグ (画像グループの簡単な説明) を作成するかどうかをたずねられます。作成する場合は、[これらの画像をマーク (オプション)] ボックスにタグ名を入力します。インポートされる画像に共通の特徴がない場合は、この手順を省略します。各画像に後からいつでもタグを追加できます (この記事の「画像の整理と検出」を参照)。

    [画像とビデオを読み込んでいます] ダイアログ ボックスの図
    インポート時に画像にタグを追加できます。
  3. [読み込み] をクリックします。

  4. インポートの終了後に、画像とビデオ ファイルをメモリ カードから削除したい場合は、画像のインポートを開始するときに [読み込み後に消去] チェック ボックスをオンにします。こうすることで、カード上の領域がクリアされるため、新しい画像を撮影できます。

    [画像とビデオを読み込んでいます] ダイアログ ボックスの図
    メモリ カードからインポート済みの画像を消去するにはチェック ボックスをオンにします。

インポートされた画像は、Windows フォト ビューアーに表示されます。

ヒント

  • スキャナーと呼ばれるデバイスを使用すると、従来の写真をデジタル画像に変換できます。

ピクチャ ライブラリおよび Windows フォト ビューアー

ピクチャ ライブラリは、主にコンピューター上の画像の検索と整理に使用されます。ピクチャ ライブラリを開くには、[スタート] ボタン [スタート] ボタンの画像 をクリックし、[ピクチャ] をクリックします。
画図ライブラリの画像
ピクチャ ライブラリ

Windows フォト ビューアーは、デジタル画像の表示とプリントに使用できる Windows の機能です。ピクチャ ライブラリの画像をダブルクリックすると Windows フォト ビューアーでその画像が開きます。

Windows フォト ビューアーとピクチャ ライブラリのどちらでも行える作業がいくつかあります。たとえば、フォト ビューアーとピクチャ ライブラリのどちらからでも、画像の表示、印刷、スライド ショーの表示を行うことができます。それでは、どちらを使用すればいいでしょうか。

一般に、ピクチャ ライブラリは、画像を探したり、整理する場所です。ピクチャ ライブラリでは、すべての画像を 1 か所で、日付やタグ、その他の条件に基づいて表示することができます。Windows フォト ビューアーを使用すると、画像の回転、ズームイン、フルサイズで表示、スライド ショー形式での表示などを行うことができます。

画像を操作する

コンピューターに画像を取り込んだら、次は画像を操作してみましょう。たとえば、1 つの画面に画像を何枚も表示したり、1 枚の画像をフル サイズで表示することができます。また、画像を回転させたり、スライド ショー形式で表示することもできます。

縮小表示を使用する

ピクチャ ライブラリでは、画像を縮小表示 (フル サイズ画像の縮小版) として表示できます。できるだけ多くの縮小表示を表示するには、[最大化] ボタン 最大化ボタンの画像 をクリックして画面全体にピクチャ ライブラリ ウィンドウを表示します。
縮小表示のサイズを変更するには、[表示] ボタン ピクチャ ライブラリの [表示] ボタンの画像 をクリックしてから、スライダーを上または下に移動します。縮小表示を小さくすると、大きな画像コレクションをすばやく確認できます。また、縮小表示を大きくすると、各画像の詳細がよくわかります。縮小表示のサイズを変更しても、フル サイズ バージョンの画像には影響しません。

中くらいのサイズの縮小表示にするには、[表示] ボタンをクリックし、[中アイコン] をクリックします。

画像を回転する

Windows フォト ビューアーでは、縦の画像が横向きに表示される場合があります。[左回りに回転] ボタン Windows フォト ビューアーの [左回りに回転] ボタンの画像 をクリックするか [右回りに回転] ボタン Windows フォト ビューアーの [右回りに回転] ボタンの画像 をクリックすると、このような画像を回転させて正しい向きに戻すことができます。

画像をフル サイズ表示する

フォト ビューアー ウィンドウ全体に画像を表示するには、画像をダブルクリックします。

画像を最大限に大きく表示するには、フォト ビューアー ウィンドウを最大化します。

画像の一部を拡大するには、[拡大] ボタンをクリックして、スライダーを上に移動させます。拡大表示中に画像の任意の場所を手のひらのポインター 定義の表示 でドラッグすると、画像を移動できます。通常の表示に戻すには、[ウィンドウに合わせる] ボタン Windows フォト ビューアーの [ウィンドウに合わせる] ボタンの画像 をクリックします。

画像のスライド ショーを表示する

デジタル画像は自動的に実行される全画面表示のスライド ショーとして表示できます。

スライド ショーを開始するには、画像をダブルクリックしてフォト ビューアーで開き、フォト ビューアー下部の [スライド ショーの再生] ボタンをクリックします。スライド ショーには、現在のビューにあるすべての画像が表示されます。

[スライド ショーの再生] ボタンの画像
[スライド ショーの再生] ボタン

スライド ショーの実行中に、一時停止、速度の調整、前に進むまたは後ろに戻ることができ、画像をランダム表示するか順番に表示するか選択できます。スライド ショーのコントロールを表示するには、スライド ショーを右クリックします。

スライド ショーを終了するには、Esc キーを押すか、スライド ショーのショートカット メニューの [終了] をクリックします。

画像の整理と検出

デジタル カメラを定期的に使用している場合、コンピューターにはすぐに何百、何千もの画像が蓄積されます。コレクション内の特定の画像を探す場合には、ピクチャ ライブラリ内のツールが役に立ちます。

日付による画像の検索

デジタル カメラは、撮影した日付で写真をラベル付けします。ピクチャ ライブラリでは、撮影した年、月、日ごとに画像の参照や検索ができます。

日付で画像を検索するには、ピクチャ ライブラリの検索ボックスをクリックし [撮影日] をクリックして、特定の年、月、日または別の時間単位を選択します。

検索ボックスの画像
検索ボックス

タグの画像への追加

ピクチャ ライブラリを使用して、画像にタグを追加できます。タグは、被写体や撮影場所に関する簡単な説明です。画像にタグを付けると、特定のタグを持つすべての画像を簡単に表示できるため、将来的に検索が簡単になります。

タグをすべての画像に追加するには時間がかかりそうですが、心配ありません。画像のまとまりごとに一括してタグを追加できるからです。たとえば、"誕生日" というタグを誕生パーティの 20 ~ 30 枚の画像に追加することもできます。タグを画像に追加するには、次の操作を行います。

  1. ピクチャ ライブラリでタグを付ける画像を選択します。複数の画像を選択するには、[Ctrl] キーを押しながら、画像をクリックします。

  2. ピクチャ ライブラリの下部にある詳細ウィンドウで、[タグの追加] をクリックし、タグの名前をボックスに入力して Enter キーを押します。選択した画像すべてにタグが追加されます。タグはいくつでも追加できます。

画像をインポートした後、すぐにタグを付けることを習慣にしてください。こうすれば、タグを付ける必要のある画像をそのままにしておくことがなくなります。詳細については、「画像を検索しやすいようにタグ付けする」を参照してください。

タグによる画像の検索

ピクチャ ライブラリで画像にタグを付けると、画像を検索しやすくなります。検索ボックスにタグを入力するだけです。そのタグの付いたすべての画像が表示されます。たとえば、次の例で、「動物」と入力すると、"動物" という単語を含むタグが付いた画像がすべて検出されます。ファイル名に "動物" という用語が含まれる画像がある場合は、それらも表示されます。

画像を検索するため、検索ボックスに検索語を入力している画像
[検索ボックス)] に入力して、タグの付いた画像を探します。

作成したタグを忘れてしまった場合は、検索ボックスをクリックして [タグ] をクリックし、任意のタグをクリックすると、そのタグを持つ画像の一覧が表示されます。

[タグ] ボックスの画像
[タグ] の一覧

詳細については、「画像の管理」を参照してください。

画像の共有

デジタル画像の共有とは、他の人々がそれぞれのコンピューター上で画像を表示できるようにすることです。最も一般的な共有方法は、Web サイトに画像を掲示する方法と、電子メールで画像を送信する方法です。

写真共有 Web サイト

他の人とデジタル画像を共有する方法の 1 つは、写真共有 Web サイトにアップロード (コピー) する方法です。ユーザーに招待された友人や家族は Web サイトにアクセスして、フォト アルバムを表示できます。ほとんどの写真共有サイトでは、画像を無料で共有および保存できます。ただし、一定の期間内にそのサイトからプリントやギフトを購入しないと、画像が削除されるサイトもあるので注意してください。Web サイトのポリシーを必ずチェックしてください。

電子メールでの画像の共有

画像を共有するもう 1 つの方法は電子メールを使用する方法です。電子メールによる画像の送信は、ピクチャ ライブラリからでも Windows フォト ビューアーからでも実行できます。ピクチャ ライブラリから実行する場合は、複数の画像を一度にサイズ変更することができます。フォト ビューアーから実行する場合は、サイズ変更できるのは表示中の画像のみです。どちらから実行しても、電子メールがすばやく相手に届き、相手のコンピューターの空き領域をあまり使用せずに済むように、Windows フォト ビューアーは自動的に画像を圧縮 (ファイル サイズを縮小) します。元の画像に影響はありません。

電子メールで画像を送信するには、ピクチャ ライブラリで画像を選択して、ツール バーの [電子メール] ボタンをクリックします。[添付ファイル] ダイアログ ボックスで画像サイズ (既定のサイズ (中) なら通常問題ありません) を選択し、[添付] をクリックします。

[ファイルの添付] ダイアログ ボックスの画像
画像サイズを選択します。

電子メール プログラムに空白の電子メール メッセージが開きます。選択した画像がメッセージに添付されます。

電子メール メッセージに添付されたファイルの画像
電子メール メッセージに添付された画像

画像を送信するには、宛先の電子メール アドレスを入力して、件名を入力し、簡単なメッセージを記入します。次に、[送信] をクリックします。詳細については、「電子メールの概要」および「電子メールで画像を送信する」を参照してください。

画像の印刷

ここでは、3 つの主な印刷方法について説明します。印刷の一般的な情報については、「印刷の概要」を参照してください。

家庭用プリンターを使用する

自宅にプリンターがある場合は、自分の写真を印刷できます。インクジェット プリンターと昇華型プリンターでは、専用の用紙を使用すればどちらも高品質なカラー写真を作成できます。多くが内蔵メモリ カード リーダーと小さな LCD 画面を備えているため、コンピューターを使用せずに画像を印刷できます。

インクジェット プリンターの図
インクジェット プリンター

コンピューターから画像を印刷するには、いくつかの方法があります。画像を 1 枚印刷する、1 ページに複数の画像を印刷する、(参照しやすいよう縮小表示画像がマス目状になった) コンタクト シートを印刷するなどが可能です。

画像を印刷するには、印刷する画像をピクチャ ライブラリで選択し、ツール バーの [印刷] をクリックします。[画像の印刷] ダイアログ ボックスで、印刷オプションを選択して、[印刷] をクリックします。

[画像の印刷] ダイアログ ボックスの画像
[画像の印刷] ダイアログ ボックス

オンラインでプリントを注文する

家庭用プリンターは便利ですばやく印刷ができます。しかし、インクや用紙を購入する出費や手間を省く場合は、オンラインの写真印刷サービスを使用することを検討してください。これらのサービスでは、画像を Web サイトにアップロード (コピー) できます。そこから、さまざまなサイズでプリントを注文し、クレジット カードで支払えます。完成したプリントは、自宅または勤務先に郵送されます。

オンラインの写真印刷サービスを使用する利点の 1 つは、さまざまな製品があることです。通常のプリントだけでなく、自分で選んだ画像の付いたオリジナルの T シャツ、グリーティング カード、カレンダー、マグ カップ、ポスター、マウス パッドなどを注文できます。さらに、これらのサイトには通常、写真共有サービスもあります (上記の「画像の共有」を参照)。

業者に印刷してもらう

プリンターはないがすぐに印刷したい場合は、カメラのメモリ カードをデジタル写真印刷サービスを行っているお店に持っていくことができます。これらのサービスを行っている店は、カメラ店、大型の小売り店などで、食料品店や薬局の場合もあります。一部の店には、数分で画像の編集、トリミング、および印刷ができるセルフ サービスの写真キオスクもあります。

画像のバックアップ

デジタル カメラを使用していると、数年で何千枚ものデジタル画像のコレクションが蓄積されます。これらの画像は大切な思い出ですが、コンピューターのハード ディスクに障害が発生すると取り戻せなくなります。このため、どこか別の場所にコピーを保存して、画像をバックアップすることが重要です。記録可能な DVD や CD、または外部ハード ディスクにコピーしたり、インターネット ベースのファイル保存サービスを使用できます。



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